ポンコツPTの自己研鑽ブログ

ポンコツPTの私が勉強するためのブログです。私が勉強したことを私の言葉に変えてアウトプットしてきます。

『股関節』➀PTならできるよね?

お久しぶりです。ポンコツPTです.

 

しばらくぶりの更新になります!

久々の復習は『股関節』です!

 

なぜ『股関節』かと言うと

 

「PTならできるよね?」

偉い先生の講習を聞いた際にこんな言葉がでてきました.

これはできているか確認しているというよりは

できていないセラピストが多いという意味で使われていました(涙)

実際に同期や後輩,先輩すらも怪しい人いますよね

(私もそんな一人だったり…(笑))

 

なので今回からは『股関節』を復習し

「PTだから股関節できますよ(ドヤ顔)」

と言えるようになりましょう!

 

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まずは教科書的な復習から!

 

股関節とは「寛骨臼と大腿骨頭との間に作られる臼状関節(球関節)」です!

答えられましたか??(私は一瞬フリーズしました)

 

運動軸は「多軸」すべての方向に運動できます!

 

骨頭は関節窩に2/3しか入らないため関節唇や靭帯に覆われています.

 

大腿骨はまっすぐの棒ではなく頭頚部は骨幹部に対して傾いています.その角度を「頸体角」といいます.だいたい120~130°です!

また上からみると骨頭は前方をみています.その角度を「前捻角」といいます.だいたい10~30°です.

頸体角と前捻角は国試にもでたりしますが臨床上も大事なので覚えておくといいですね!

 

さて,お次は股関節にかかわる筋肉たちです.

私としては作用で覚えているというよりはどこにつくかで覚えています!

前:腸腰筋,縫工筋,恥骨筋,大腿筋膜張筋,大腿直筋

後:大殿筋,大腿二頭筋,半腱様筋,半膜様筋,半膜様筋,深層外旋6筋

外:中殿筋,小殿筋

内:薄筋,大内転筋,長内転筋,短内転筋

起始停止をはっきり覚えていなくてもこの筋はだいたいここからここまでついていると想像できると収縮したときに骨がどう動くかイメージできると思います!

 

本日最後は参考可動域

屈曲125° 伸展15° 外転45° 内転20° 外旋45° 内旋45°

可動域はあくまで「参考」です,個人差があるので国試以降は「参考」程度で覚えておきましょう.国試以降は!!

 

 まとめると

・股関節とは「寛骨臼と大腿骨頭との間に作られる臼状関節(球関節)」 

・運動軸は「多軸」

・関節唇や靭帯に覆われている

・ 頭頚部と骨幹部がなす角度を「頸体角」120~130°

・上からみた骨頭の前方への傾きを「前捻角」10~30°

・股関節に関わる筋たち

 前:腸腰筋,縫工筋,恥骨筋,大腿筋膜張筋,大腿直筋

 後:大殿筋,大腿二頭筋,半腱様筋,半膜様筋,半膜様筋,深層外旋6筋

 外:中殿筋,小殿筋

 内:薄筋,大内転筋,長内転筋,短内転筋

・参考可動域:屈曲125° 伸展15° 外転45° 内転20° 外旋45° 内旋45°

 

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今回は『股関節』の教科書的な内容を復習していきました.

これくらいはおさえておかないと「股関節」はまかせてください!とはいえませんよね

 

次回はもう少し踏み込んで復習していきたいと思います!

 

ではまた!

 

今回参考にした書籍

 

 

 

 

 

 

 

 

『運動麻痺』⑤君は何麻痺?

 

どうもポンコツPTです。

 

前回までで、運動の指令はどこを通って筋まで伝わるのかを確認してきました!

 

通り道を確認できたのでこの次はどこがやられるとどんな症状がでるのか!ですね。

 

では今回もはりきって復習していきましょう!

 

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 まず『運動麻痺』の分類を復習!

➀単麻痺ー一肢だけの麻痺

片麻痺ー一側の上下肢の麻痺

対麻痺ー両側の下肢の麻痺

四肢麻痺ー四肢すべての麻痺

 

これはなんとなく覚えてますよね!

では今度はどこが障害されると起こるのか確認しましょう。

 

➀おもに下位運動ニューロン など

 →末梢

②大脳皮質運動野や内包 など

 →片側の上位運動ニューロン

③脊髄(胸髄以下) など

 →両側の上位運動ニューロンが集まる所

➃橋,上位頸髄 など

 →③より上の両側の上位運動ニューロンが集まる所

 

ここまでの道のりの復習をしてくればイメージしやすいかと思います。

また基本的には➀が下位運動ニューロン,それ以外は上位運動ニューロンの障害で起こります!

 

では上位・下位それぞれの運動ニューロンが障害されると具体的にどんなことが起きるのでしょうか?

上位運動ニューロンが障害されるとともに運動を抑制する線維も障害されます。

そのため、収縮が制御されず、錐体路徴候とよばれる痙性麻痺や筋緊張の亢進、腱反射の亢進が見られます。

要するに筋を制御できずに暴れ放題になっている状態です!

 

下位運動ニューロンが障害されると上位運動ニューロンからの指令を筋肉まで伝えることができません。そのため症状としては弛緩性麻痺や筋緊張の低下、腱反射の消失などがみれます。

要するに電源コードが断線し電気が伝わらないような状態です!

 

まとめると

・運動麻痺は4種類あり、単麻痺は下位運動ニューロンの障害で起き、それ以外は上位運動ニューロンの障害

・上位運動ニューロンが障害されると収縮の制御ができなくなり錐体路徴候がでる

・下位運動ニューロンが障害されると運動指令が伝わらないため弛緩性麻痺のような症状がでる

 

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今回は運動麻痺の分類と障害部位による症状の出方を確認しました。

暗記で覚えるよりどうしてその部位が障害されるとこの症状がでるかをとらえると臨床で錐体路徴候等に出くわしたときにその方のお身体に何が起きているのかをより具体的にとらえることができると思います!

 

ここまでは運動麻痺に関わる構造を復習してきました。どういった経路で運動の指令が伝わり、どこが障害されるとどんな運動麻痺がでるのか確認できたかと思います。

 

次回以降はここまで復習してきた随意運動の調節をしている「大脳基底核」や「小脳」について復習していこうと思います!

 

いったん『運動麻痺』編はここで終了です!そのうち起因となる疾患についての復習をできたらと考えています。

 

今回参考にした書籍

 

 

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

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  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 単行本
 

 

『運動麻痺』④中枢から末梢へ

どうもポンコツPTです!

 

前回は、「錐体路」という名の通り道について復習してきました!

運動の指令をどんな道のりで下位運動ニューロンまで伝えているかを確認してきました。

残りは下位運動ニューロンから筋までですね!

ではでは残りもはりきって復習していきましょう!

 

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そもそも『下位運動ニューロン』とは、シナプスで上位運動ニューロンから運動指令を受け、四肢や顔面等に伝える「末梢神経(運動神経)」のことです。

 

では、「末梢神経系」とは、中枢神経系と身体の末梢(筋や皮膚等)を連絡する神経路のことで、「脳神経」と「脊髄神経」からなります!

 

次に「脊髄神経」とは、脊髄から伸び、神経根、前枝・後枝、神経叢などを経て末梢神経として身体の末梢へ至ります。

 

またまたややこしい言葉がたくさんでてきましたね(涙)

そうしたら、運動指令の経路で確認していきましょう。

 

上位運動ニューロンから伝わった指令は、脊髄の前角細胞から神経根である「前根」を通り、「椎間孔」を通り脊柱管の外に出ます。そこから「前枝」「後枝」に分枝し、「前枝」は神経叢を形成し四肢か、直接体幹の前・側面へ向かいます。「後枝」は体幹の背部へ向かいます。

こうして末梢(筋)へ指令が伝わり運動が起こります!

ちなみに下位運動ニューロンが障害されると、筋緊張の低下や腱反射の消失、病的反射の消失などの所見が見られます。

 

脳神経は頭頚部へ運動の指令を伝えます!すこし複雑になってしまうので復習はまた別の機会で!!

 

今回の復習をまとめると

・下位運動ニューロンは末梢神経(運動神経)のこと。

末梢神経系は脳神経と脊髄神経からなり身体の末梢へ指令を伝えている。

・脊髄神経は四肢・体幹へ、脳神経は頭頚部へ指令を伝える。

・運動指令は脊髄の前角細胞から前根、椎間孔を通り脊柱外へいき、前枝・後枝に分かれて四肢・体幹へ向かう。

 

 

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今回は『下位運動ニューロン』について復習してきました。

ややこしい名前がいっぱいでてきましたね(涙)

余裕のある方は上記の経路を解剖学書等で確認するとより具体的なイメージができると思います。

 

ここまでで運動の指令がどう伝わるかの経路を確認してきました。

この経路のどこかが障害されると『運動麻痺』が出現するというこですね。

次回は、どこが障害されるとどんな麻痺がでるのか確認していきます。



今回参考にした書籍

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

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『運動麻痺』③通り道、その名は錐体路

どうもポンコツPTです!

 

前回は「一次運動野」と「上位運動ニューロン」について復習してきました!

一次運動野が司令塔で上位運動ニューロンが指令を伝える通り道

と確認してきましたが、上位運動ニューロンがどんな通り道で指令を伝えていくのか気になりませんかね!?(私は気になります)

 

なので今回はその通り道について確認していこうと思います!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

前回の内容で勘違いしてはいけないことがあります。

それは

上位運動ニューロン皮質脊髄路(錐体路) ではなく

上位運動ニューロン皮質脊髄路(錐体路)+皮質延髄路 ということです。

 

指令を四肢・体幹に伝える通り道と頸部より上に伝える通り道と2つあるということですね!

 

それを念頭に置きつつ今回は皮質脊髄路(錐体路)の通り道について確認していきます!

ここからは皮質脊髄路錐体路と呼んでいきます!

 

錐体路とは、四肢に運動の指令を伝える通り道のことで、外側皮質脊髄路と前皮質脊髄路に分かれます。臨床的には外側皮質脊髄路が重要と言われています。(前皮質脊髄路は随意運動にほとんど影響しないと言われているため)

具体的な通り道の流れとしては

大脳 一次運動野

   ↓

   放線冠

   ↓

   内包(後脚)

   ↓

中脳 大脳脚

   ↓

橋  橋縦束

   ↓

延髄 錐体

   ↓

   錐体交叉

   ↓

脊髄 側索

   ↓

   前角

   ↓

下位運動ニューロン

といった感じです!病気がみえるや解剖学書等々で各部位をたどっていくと通り道がイメージしやすいかと思います!(そのうち簡易図でものせるかも)

 

このどこかを障害されることを錐体路障害といい深部腱反射の亢進や病的反射・痙性麻痺・末梢のクローヌスといった錐体路徴候が出現すると言われています。

 

また錐体交叉にて指令の約90%が逆側へ交叉しているため運動野と逆側の四肢を制御しています。

 

簡単にまとめると

錐体路は2つの経路があり臨床的に大事なのは外側皮質脊髄路

・流れとして一次運動野から放線冠を通り内包後脚を通って、中脳・延髄と降りて脊髄で下位運動ニューロンに指令を託している!

・どこかが障害されるのを錐体路障害、出現するのが錐体路徴候!

・指令の約90%が脊髄で逆側へ交叉しているため逆側の四肢を制御している!

※通り道は解剖学書や病気がみえる等の参考書で確認をおすすめします。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今回は『錐体路』という名の通り道について復習してきました!

頭のてっぺんの方にある司令塔からいろんな所を通って指令を伝えているんですね。

ここまできたら残りは下位運動ニューロンから筋まで通り道です。

次回はその残りの通り道を確認していこうかと思います!

 

今回参考にしている書籍

 

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

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  • 発売日: 2017/11/30
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『運動麻痺』② 司令塔と通り道

どうもポンコツPTです!

前回は運動麻痺について復習してきましたが、難しい単語がいっぱいあり心が折れそうになってしまいました💧笑

なのでここからは単語を噛み砕いていこうかと思います!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まずは指令を出す「一次運動野」からいきます!

一次運動野とは、大脳皮質の前頭葉の一部です!同じく前頭葉にある前頭連合野から指令を受け、目的通り身体を動かす指令を上位運動ニューロン等を通して筋へ伝えます!
いわば「司令塔」です!

※ちなみに前頭連合野は感覚等の情報を受けて「何をすべきか」を考え判断する部位です!


続いて「上位運動ニューロン」です!
そもそも運動ニューロンってなんだかわからないですよね(私だけかな?)
運動ニューロンとは「骨格筋を支配する神経細胞」のとこです。

上位運動ニューロンとは、運動指令を伝えるため大脳皮質から脳幹の脳神経核まで軸索を伸ばし神経を形成する中枢神経のことです。
また、上位運動ニューロンが通る経路のうち、大脳皮質から脊髄の前角細胞までの経路を皮質脊髄路(錘体路)、大脳皮質から脳神経核までの経路を皮質延髄路といいます!それぞれ皮質脊髄路は四肢の随意運動、皮質延髄路は頸部から上の随意運動を司ります!


ややこしいですね(笑)
簡単にまとめると上位運動ニューロンとは運動指令を骨格筋へ伝えるための大脳皮質から脊髄や脳神経核までの神経細胞のこと!またその経路ひとつの皮質脊髄路(錐体路)が四肢の運動に関わるよ!ってことです!また中枢神経ってやつは上位運動ニューロンのことです!
(ざっくりなので詳細は参考書等を確認してください)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回は「一次運動野」と「上位運動ニューロン」について復習してきました!一次運動野が司令塔で、上位運動ニューロンは司令を伝える通り道です!(ざっくり)

次回はその「通り道」はどんな道かを確認していこうと思います!


今回参考にしている書籍

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

病気がみえる vol.7 脳・神経 [ 医療情報科学研究所 ]
価格:4290円(税込、送料無料) (2020/3/13時点)


『運動麻痺』①運動麻痺とはなんぞや

どうも、ポンコツPTです!

回復期に転職し今まで遭遇してこなかった『運動麻痺』をお持ちの患者様に関わらせて頂く機会が増えました。

学生の頃はBRSは覚えたもののいまいち『運動麻痺』というものを掴めなかった記憶があります。

これを機に一度『運動麻痺』について復習していこうと思います!

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そもそも『運動麻痺』とはなんぞや、と思っているPTSや私と同年代のPTは少なからずいると思います!(私もその一人です😳)まずはそこから復習していきます!

ずばり『運動麻痺』とは、「随意運動ができなくなること」です!

そんなことは麻痺という名前だけでわかりますよね(笑)

じゃあ随意運動とはなんなのかときかれると、「自分の意思で身体を動かすこと」くらいは説明できると思いますが詳しく説明できますか?
私は不意にきかれたとしたら答えることができないと思います。
なので復習です!
随意運動とは、「一次運動野からの指令が①上位運動ニューロン、②下位運動ニューロン、③神経筋接合部、④筋へ伝わることで起きる運動」のことです!

以上を踏まえると
『運動麻痺』とは、「一次運動野から上位運動ニューロン、下位運動ニューロン、神経筋接合部、筋という過程のどこかが障害され、随意運動が正常にできなくなっている状態」と言えると思います!

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今回は『運動麻痺とは』という復習をしました!ここまで復習して一つ思ったことは、難しい単語が多い!ということです。なので次回はその言葉たちを確認しながら復習していこうかと思います!


今回参考にしている書籍

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自己紹介

このブログはポンコツPTである私が文献や参考書をもとに知識を蓄えるためのブログです!
基礎的なことを私の言葉に直していくって作業をしていくので学生さんや同年代セラピストの方の参考になればと思います!

簡単に自己紹介させて頂きます!

資格取得後、総合病院に就職、その後スキルアップのため回復期の病院に転職した2年目の理学療法士です!(2020/3現在)
学生時代は楽して過ごしたため臨床に出てから自分の無知さを痛感しました。

そこから勉強に真剣に取り組むようになり引き出しは増えてきました!

しかし、自分の中で理解できていてもアウトプットが中々できないことに気づいてしまいます😭

じゃあ、どうするか、アウトプットすればいい!ということでブログを始めるに至りました!

拙い文章、浅い知識になってしまいますがもし読んで頂けたらアドバイス等頂けると幸いです。