『運動麻痺』③通り道、その名は錐体路
どうもポンコツPTです!
前回は「一次運動野」と「上位運動ニューロン」について復習してきました!
一次運動野が司令塔で上位運動ニューロンが指令を伝える通り道
と確認してきましたが、上位運動ニューロンがどんな通り道で指令を伝えていくのか気になりませんかね!?(私は気になります)
なので今回はその通り道について確認していこうと思います!
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前回の内容で勘違いしてはいけないことがあります。
それは
上位運動ニューロン=皮質脊髄路(錐体路)+皮質延髄路 ということです。
指令を四肢・体幹に伝える通り道と頸部より上に伝える通り道と2つあるということですね!
それを念頭に置きつつ今回は皮質脊髄路(錐体路)の通り道について確認していきます!
錐体路とは、四肢に運動の指令を伝える通り道のことで、外側皮質脊髄路と前皮質脊髄路に分かれます。臨床的には外側皮質脊髄路が重要と言われています。(前皮質脊髄路は随意運動にほとんど影響しないと言われているため)
具体的な通り道の流れとしては
大脳 一次運動野
↓
放線冠
↓
内包(後脚)
↓
中脳 大脳脚
↓
橋 橋縦束
↓
延髄 錐体
↓
錐体交叉
↓
脊髄 側索
↓
前角
↓
下位運動ニューロンへ
といった感じです!病気がみえるや解剖学書等々で各部位をたどっていくと通り道がイメージしやすいかと思います!(そのうち簡易図でものせるかも)
このどこかを障害されることを錐体路障害といい深部腱反射の亢進や病的反射・痙性麻痺・末梢のクローヌスといった錐体路徴候が出現すると言われています。
また錐体交叉にて指令の約90%が逆側へ交叉しているため運動野と逆側の四肢を制御しています。
簡単にまとめると
・錐体路は2つの経路があり臨床的に大事なのは外側皮質脊髄路!
・流れとして一次運動野から放線冠を通り内包後脚を通って、中脳・延髄と降りて脊髄で下位運動ニューロンに指令を託している!
・どこかが障害されるのを錐体路障害、出現するのが錐体路徴候!
・指令の約90%が脊髄で逆側へ交叉しているため逆側の四肢を制御している!
※通り道は解剖学書や病気がみえる等の参考書で確認をおすすめします。
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今回は『錐体路』という名の通り道について復習してきました!
頭のてっぺんの方にある司令塔からいろんな所を通って指令を伝えているんですね。
ここまできたら残りは下位運動ニューロンから筋まで通り道です。
次回はその残りの通り道を確認していこうかと思います!
今回参考にしている書籍