『運動麻痺』④中枢から末梢へ
どうもポンコツPTです!
前回は、「錐体路」という名の通り道について復習してきました!
運動の指令をどんな道のりで下位運動ニューロンまで伝えているかを確認してきました。
残りは下位運動ニューロンから筋までですね!
ではでは残りもはりきって復習していきましょう!
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そもそも『下位運動ニューロン』とは、シナプスで上位運動ニューロンから運動指令を受け、四肢や顔面等に伝える「末梢神経(運動神経)」のことです。
では、「末梢神経系」とは、中枢神経系と身体の末梢(筋や皮膚等)を連絡する神経路のことで、「脳神経」と「脊髄神経」からなります!
次に「脊髄神経」とは、脊髄から伸び、神経根、前枝・後枝、神経叢などを経て末梢神経として身体の末梢へ至ります。
またまたややこしい言葉がたくさんでてきましたね(涙)
そうしたら、運動指令の経路で確認していきましょう。
上位運動ニューロンから伝わった指令は、脊髄の前角細胞から神経根である「前根」を通り、「椎間孔」を通り脊柱管の外に出ます。そこから「前枝」「後枝」に分枝し、「前枝」は神経叢を形成し四肢か、直接体幹の前・側面へ向かいます。「後枝」は体幹の背部へ向かいます。
こうして末梢(筋)へ指令が伝わり運動が起こります!
ちなみに下位運動ニューロンが障害されると、筋緊張の低下や腱反射の消失、病的反射の消失などの所見が見られます。
脳神経は頭頚部へ運動の指令を伝えます!すこし複雑になってしまうので復習はまた別の機会で!!
今回の復習をまとめると
・下位運動ニューロンは末梢神経(運動神経)のこと。
・末梢神経系は脳神経と脊髄神経からなり身体の末梢へ指令を伝えている。
・脊髄神経は四肢・体幹へ、脳神経は頭頚部へ指令を伝える。
・運動指令は脊髄の前角細胞から前根、椎間孔を通り脊柱外へいき、前枝・後枝に分かれて四肢・体幹へ向かう。
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今回は『下位運動ニューロン』について復習してきました。
ややこしい名前がいっぱいでてきましたね(涙)
余裕のある方は上記の経路を解剖学書等で確認するとより具体的なイメージができると思います。
ここまでで運動の指令がどう伝わるかの経路を確認してきました。
この経路のどこかが障害されると『運動麻痺』が出現するというこですね。
次回は、どこが障害されるとどんな麻痺がでるのか確認していきます。
今回参考にした書籍